このところ午後になると頻繁に雷さまの活動が活発になります。夏ですから当然ですが、今回急遽予定を変更して、
時候に見合った話題として、"パソコンの雷対策"を取り上げることといたしました。
さてこの時期は至る所で、午後(特に昼過ぎ)から夕方にかけて、各地でよく落雷が発生しています。
雷の落ちやすい(比較的他のエリアに比べてよく落ちる)エリアにお住まいの方は、
この時期は気の抜けない時期かも知れませんね。
かといってこの自然現象。いくら迎撃ミサイルで、テポドンを迎撃できる時代だからと言って、
地震・雷といった自然災害は食い止められないのが現状。ということで、パソコンユーザーとしては、
どんなことに注意をしたらいいのか改めて振り返ってみましょう。
雷による被害。私のまわりではあまり聞きませんが、実は結構あったりしていました。それも、直接の落雷があってと言うケースよりも、
むしろ近所の大きな木や電柱、マンションの避雷針などに落雷があった影響を受けてしまうケースです。
そうでなくても、パソコンは精密機器。当然ながら過電流は大敵です。モデムや、ルーター、HUBなどの周辺機器程度の被害で済んでいればいいのですが、
PC本体などに影響を極力避けるためにはやはりしっかりとした知識を身につけて、対策を施すしかありません。
NECの雷対策紹介ページ
上記のサイトはNECのユーザー向けのサイトですが、具体的にどのような被害がでているか、体験者からのアンケートを元にまとめられています。
現実問題として4割の人は何もしていないと言う状態なんですね。ただし、以前当教室に通う生徒さんから聞いた話では、やはり落ちやすい場所
(よく雷が近所に落ちる場所)に住んでいらっしゃる方々の場合には、ゴロゴロ鳴り始めたら電話線を抜いたり、TVのアンテナをはずす、
コンセントを抜くなど対策をされていらっしゃるようです。
雷の被害による原因の多くは、直接の落雷によるもの以上に、雷サージによる誘導雷サージと呼ばれるもの。
簡単に言えば雷の影響で発生する電流、中でも、雷が落ちた所の周辺に電線などを通じて影響をおよぼすものの方です。
もちろん直接落ちればその被害は大きなものになりますが、直接の落雷以上にこの影響による被害も多いと思われます。
さてその対策ですが、もう一方的に防戦一方の対策になりますが、以下のようなことがあげられます。 本当に、近所に雷がよく落ちるというかたは、不便かも知れませんが、外出の時にはコンセントを抜いたりケーブルをはずしておくなど、 くどいと思われるぐらいの対策が必要です。
そのしくみや雷サージの実態など、以下のPDFファイルを見るとよくわかると思います。
東京海上日動リスクコンサルティング(株)の資料、
雷サージの実態と対策
1) 雷がゴロゴロ鳴り始めたら、電源のプラグを抜いておく
文字通り、電線を伝わってやってくる過電流を防ぐ1手段として、電気の通り道から、機器を隔離しておくってことです。
もちろん他にも通り道はあるわけですから、これだけでは完璧ではありません
2) 電話線や通信回線など外部との接触のあるケーブルをはずしておく
電源プラグ同様に電気の通り道となりやすいのが電話回線などの通信回線。
要するにそうした外部との接触のあるケーブルをはずしておくことが確実な方法と言うわけです
3) 雷ガード付きのOAタップの活用
雷ガード付きのOAタップを利用することで、コンセントを通じて入ろうとする過電流を食い止めることができるようになります。
ただしもちろん100%完璧な訳でもありません。瞬間的流れるという3,000V〜4,500Vもの高電圧を防ぐ1つの手段です。
これらの商品には、OAタップ形式のものから、壁のコンセントの所に装着するものなど様々な種類のものが販売されています。
サプライメーカー(例、サンワサプライ)などの商品一覧を参考にしてみるといいでしょう。
ついうちは大丈夫だろう?と思いがちな雷対策。不幸は思わぬ所からやってくるものです。是非後悔のないように雷対策もしっかりと視野に入れておきましょう。
<雷対策を紹介しているHP>
タイトル | 概要 |
PCスクランブル | MyComジャーナルというホームページのコラム"PCスクランブル"の中で紹介。"第8回転ばぬ先の杖! パソコンの雷対策"にて取り上げられています。 |
かみなりネット | "慶應義塾大学かみなりねっとプロジェクト"が運営しているサイト。かみなり全般に関する様々な情報も入手できます。 |
Lenovoの雷対策 | パソコンメーカーである"Lenovo"(旧:IBM)が運営しているサイト。パソコンユーザー向けの情報を発信しています。 |
All About | さまざまなIT活用のコツを教えてくれる"All About"。雷対策についても、紹介されていました。 |
サンワサプライ | 機器メーカーからも1つ。先ほども紹介したサンワサプライというメーカーが、Webページ上で公開している雷対策と商品紹介のページ |
次回予告「郵便番号辞書を活用する Part1」